電子媒体での句読点の付け方

2016-10-08_123927
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電子媒体の特徴

メールやネット、モバイルコンテンツの充実とともに、日本語における句読点の付け方にも大きな変化が生じてきています。

これまでは、音読するときに読みやすいよう、適当なところに切れ目を入れるための記号であり、修飾する言葉、される言葉との位置関係を明確にするための物だった句読点が、虐待されて、排除される傾向が目立っています。

デジタルコンテンツの書き手である、Webライター業界では、紙媒体と同じくらいのペースで句読点を打つと、「多すぎる」という意見が出されることが増えていると言われます。

これは、紙媒体と、デジタルコンテンツの持つ、決定的な違いが主な要因でしょう。

一つは「文字の着色、装飾」です。

紙媒体の書籍や雑誌、新聞などでは、原則的に文字色を変えることや、極端に大きな文字にするということは印字方法の性格上、難しい場合が多いものでした。傍線や付点を付けることはあっても、見出し以外の文字の装飾は頻繁に行われることはない、という風潮でした。

対するデジタルコンテンツは、文字の装飾、着色、大文字、太文字化が、比較的簡単にできて、変更・修正も紙媒体ほど大変ではありません。そのため、句読点で文字を分けるよりも、着色したり、太文字化、大文字化することで区切りを与えるとともに、紙媒体では難しかった、強調や、文章の省略もできるようになりました。

もう一つは、検索エンジンの存在です。

紙媒体では存在していなかった、検索エンジンが登場したことで、ネット上で検索にヒットしやすい文章を作出することが求められるようになりました。

また、ヒットしやすい文章を自動作成するツールなども登場しています。(もっとも、ツールで作成したものは、「文章」と呼べるようなシロモノではありませんが…)

検索エンジンでは「、」や「。」があると、そこでキーワードが途切れてしまうという特徴があるため、極力句読点を省いてヒット率を上げるという方法を摂るケースが出てきています。

また、表示方法の制限という問題もあります。これは特に携帯電話で顕著で、画面が小さいために、狭い画面で可能な限り大量の情報を掲載するため、文字装飾に頼って、句読点をほとんど使用しないという文章の作り方も現れてきました。

実際、装飾をかけると、検索エンジン上では句読点同様の効果が得られるため、機械的には大差がないという判断をする場合もあるようです。

スマートフォンやiphoneの登場で、多少緩和される傾向ですが、これも、紙媒体ではなかった特殊事情と言えます。

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